雨星血統研究室

新米バーチャル先生、白沢先生と共に血統を一緒に学んでいこう!という感じのブログです

白沢先生の血統解説 第8回(ネオユニヴァース編)

今日も見てくれてありがとうございます!白沢先生です!今週の競馬は香港組の快進撃と、阪神JFのレシステンシアの衝撃のレコードと大変盛り上がりましたね!いやー、ダイワメジャーさん強すぎですね〜、個人的には最強ダイワメジャー牝馬メジャーエンブレムを超える強さを感じました。果たして来年の牝馬路線はどうなるか、新たな勢力かそれとも巻き返しか、大変気になりますねw

話は変わりまして、今回が主なサンデー系種牡馬の最後ですね、次の回では母父で活躍するサンデー系のお話をして長かったサンデー系も終わりになります!

というわけで今回はネオユニヴァースの話をしましょう!

JRAのルールを変えた2冠馬~

ではでは、競争成績からいきましょう。13戦7勝、獲得賞金額は約6.1億で主な勝ち鞍は皐月賞日本ダービーのクラシック二冠で、自身は4歳春と若くして引退しました。最初は福永祐一騎手が主戦で新馬の時、こんな男馬乗ったことがないというぐらいの強さを感じたそうです。そして中京二歳Sで3着で2歳シーズンを終えました。

3歳になって白梅賞で順調な滑り出しを見せ、次のレースはG3のきさらぎ賞、そこでは三番人気でしたが見事勝利。ここから主戦の福永騎手は去年の2歳チャンピオン、エイシンチャンプに乗るため、乗り変わりが確定...そこで白羽の矢が立ったのが当時若干24歳、短期免許の若手外国人騎手、ミルコデムーロ騎手でした。そして次のスプリングステークス、大外枠でぶん回しでの1.1/4馬身差で勝利...距離のロスをもろともしない強さでいざ皐月賞へ進むことになります。

そしてクラシック1戦目の皐月賞、小雨が降るレース、直線で目の前に壁が出来てしまう不利な展開でしたが、一瞬空いた隙を狙ってアタマ差での勝利...!このレースは勝負根性とデムーロ騎手の技量に驚くレースでした。

そして、舞台は東京2400m、日本ダービー。前日の台風の影響でかなりの重馬場でのレースでしたが最速の上がりを出して勝利...!外国人騎手の東京優駿制覇は史上初の記録であり...ってもはやデムーロ騎手の解説みたいですねwそれほどデムーロ騎手=ネオユニヴァースって印象が強いって感じですねw

その後、なんと同年のクラシック勝ち馬として初めて宝塚記念に挑戦することになりましたが4着。そして休養明けで神戸新聞杯3着と敗れて菊花賞へ...でもデムーロ騎手は短期免許の期限切れで乗れないのでは...となりましたが、ここでJRAの特別ルールが作成されました。それが外国人騎手の特別扱いに関するルールです。

 

「同一馬に騎乗して同一年にJRAのGIを2勝以上した場合、その年のGIで当該馬に騎乗する場合に限り、そのGI当日のみ免許を発行する」

このルールはダミアンレーン騎手が有馬記念リスグラシューに乗るために使ったことは記憶に新しいですね!

 

このルールによりネオユニヴァースはミルコデムーロ騎手が無事乗れるようになりましたが...3着となり、3冠達成とはなりませんでした。その後ジャパンカップ4着で3歳シーズンを終えました。

 

4歳になった2冠馬、ネオユニヴァースはG2大阪杯から始動します。ここではミスターG2バランスオブゲームエリザベス女王杯を制したアドマイヤグルーヴといった高レベルで初の59kgハンデでの挑戦でしたが、ここを快勝し天皇賞春に進みます。しかし、ここではイングランディーレの逃げに翻弄され初の10着大敗...という結果になってしまいました。その後、屈腱炎が発覚し引退しました。

 

サンデー産駒2頭目の牡馬2冠馬であり、外国人特別扱いのルールまで作り上げた名馬ネオユニヴァース、しかしながら、彼の本当の凄いところは引退後...だと先生は思ってます。ではお次に種牡馬成績に行きましょう!!

種牡馬成績~

産駒のデビューは2008年から、リーディングこそは最高は9位、現在は20位ぐらいです。代表産駒はダービー馬ジユニヴァース、皐月賞を制したアンライバルド、香港のクイーンエリザベス二世カップを制したネオリアリズム、そしてなんといっても絶賛種牡馬活躍中で自身も皐月賞有馬記念、そして日本初のドバイワールドカップを制したヴィクトワールピサ

ドカンとくる馬は最近はあまり見られませんが、母父としてはアエロリット、ルヴァンスレーヴと母父側としても実績を残しています!

~血統的背景と特徴~

ネオユニヴァースはサンデー系の中ではかなりのスタミナ色の強い欧州型の母系との配合で、中長距離がよく似合うという感じですね。それが要因になってるのか、ネオユニヴァースはサンデー系特有の末脚ではなく、好位での器用さを売りにしている馬でした。近親にはストリートクライやシャマルダルといった海外で活躍した馬がいます。

次に産駒の特徴、そして現在有力後継候補であるヴィクトワールピサについても触れておきましょう✨

ネオユニヴァース

  • ダートもこなせる、芝もこなせる中長距離タイプ!
  • 道悪や洋芝もこなせる!
  • 牝馬不振、活躍に期待したいところ
  • 母父でも芝ダート問わず活躍できるかも!

ヴィクトワールピサ

  • 父同様芝ダートこなせるが、距離は短くなりました
  • こちらも若干道悪耐性あり
  • 平坦馬場が得意になった!

わからないこと、指摘したいことがあれば是非コメントでもTwitterでも何なりとお申し付けください!よろしくお願いします!以上、本日のお話はこれまで!お疲れさまでした!