白沢先生の血統解説 第13回 キングマンボ編(前編)
こんにちは!本日もよろしくお願いします、白沢先生です!今週はどうなるかと思ってましたが、なんとか授業できそうでよかったです...w
先週は東海ステークスとアメリカジョッキークラブカップ、いわゆるAJCCが行われました。東海ステークスはマジェスティックウォリアー産駒エアアルマス、AJCCではハービンジャー産駒のブラストワンピースが勝利しました...しかしながら、事故も起きたのも事実。AJCCでマイネルフロストが予後不良になってしまいました...2014年の毎日杯覇者、そしてダービーではワンアンドオンリー、イスタボニータといった強豪達相手に3着と好走しましたね。ダービーの時には灰色の馬体がいつの間にか真っ白な馬体に...特に最後の4角の手ごたえは最高の見せ場だったと思います。彼の思いを胸に、先生はこれからも競馬を応援し続けます...。
さて、ちょっと重い話でしたが切り替えて。今回はキングマンボのお話です!今では日本で必要不可欠な血統となったキングマンボ、その人生はいったいどんなものだったか早速見ていきましょう✨
競走成績
キングマンボはアメリカで誕生した後、馬主によってフランスの調教師に預けられ、フランスで競走馬としてデビューをしました。初戦こそは2着に敗れたものの、3週間後の2戦目で勝ち上がりましたが、その後は2着こそあれど1着がとれず、結局2歳時は7戦して1勝と凡な結果で終わりました。
そして3歳シーズン、ここからキングマンボが覚醒しました。まず初戦のリステッド競走で2戦目をあげると、GI仏2000ギニー(日本の皐月賞)に挑戦。ここを快勝、その後に渡英しGIセントジェームズパレスS(欧州3歳マイル王決定戦)も勝利しGI連勝、さらに古馬混合戦(にも関わらず出走が全て3歳馬だった)GIジャックルマロワ賞は3着、GIムーランドロンシャン賞(こちらはちゃんとした古馬混合戦です)は勝利と一流の名馬の仲間入りを果たしました...!次の英GIクイーンエリザベス二世Sで3着に敗れ、これを最後に引退しました。3歳時は6戦4勝、総合成績13戦5勝という成績でしたが、マイルGIを3勝といい屈指の名マイラーという感じですね...!
種牡馬成績
引退後はアメリカケンタッキー州の牧場で種牡馬入りしました。リーディングサイアー自体は取れませんでしたが、キングマンボの産駒は自身が主戦としていた欧州だけでなくアメリカ、日本と世界中で活躍しました...!代表産駒は日本でNHKマイルカップとジャパンカップを制し、凱旋門2着〇外競走馬エルコンドルパサー!アメリカダート界を席巻したレモンドロップキッド!そしてイギリス2000ギニーを制し日本でも活躍したキングズベスト!日本で変則2冠(NHKマイル、日本ダービー制覇)を達成、日本競馬界に新たな系統を送り込んだ名種牡馬キングカメハメハ!そしてジャパンカップを当時のレコードである2:22:1で勝利した外国馬アルカセット!その他オーストラリアや香港にドバイでもGI馬を輩出...!
だからこそ、一国のリーディングサイアーを獲得するということはなく、世界で活躍する種牡馬という地位を獲得したわけです...!(まあこの当時は欧州ではサドラーズウェルズ、日本ではサンデーサイレンスと訳の分からん怪物種牡馬が無双していたためかもしれませんが)
ここだけの話ですが、JRAが欲しい!といって購入を検討していましたが、アメリカ側が絶対に手放したくなかったという噂があったり...?
血統解説と特徴
キングマンボ、実は超良血のおぼっちゃまなんです!父は毎度おなじみ世界のミスタープロスペクター、そして母は1980年代の欧州のマイル路線で大活躍し、生涯で4着以下がないという完ぺきな結果を残したミエスク、だからこそキングマンボもマイルが強かったのかもしれませんね...!またこのミエスクの牝系からはリアルスティール、ラヴズオンリーユー兄妹とディープ産駒初のフランスダービー馬であるスタディオブマンといった馬が出ています...!母父ヌレイエフはノーザンダンサー系の話で解説していくのでここでは触れないようにしますw
さて、また後編で色んなキングマンボ系種牡馬たちを見ていきますが、基本的な特徴についてこれだけは押さえておきましょう✨
- 本質は芝のスピード型!
- 極端なペースのレースに強い!
- 母系の影響を受けやすい!マイルだけでなく2400mもこなせる!
- 内枠が得意な馬が多い!
何か質問があれば、こちらのほうで受け付けますのでよろしくお願いします✨
匿名で聞けちゃう!雨星 白沢@競馬Styleさんの質問箱です | Peing -質問箱-
ではでは、最後まで受講ありがとうございます!次回は先ほど言ったように日本で活躍するキングマンボ系種牡馬紹介です...!また来週も受講しに来てくださいませ...!