雨星血統研究室

新米バーチャル先生、白沢先生と共に血統を一緒に学んでいこう!という感じのブログです

白沢先生の血統解説 第15回 ファピアノ編(前編)

今週も受講ありがとうございます!白沢先生です!

というわけでまずは先週の競馬からお話していきましょう!先週はクイーンカップ京都記念共同通信杯と3つの重賞が行われ、それぞれディープインパクト産駒ミヤマザクラ、バゴ産駒クロノジェネシス、New Approach産駒の外国産馬ダーリントンホールが制しました...!特にクロノジェネシスの走りは驚きましたね...やっぱりタフで力が必要な馬場は得意なのかもしれません、秋華賞稍重でしたしね。バゴ産駒は成長力にかけるタイプが多いのでここからが本番ですね、楽しみです✨

 

では、今回からファピアノ編です。最近では母父に入っている競走馬も増えてきたのでしっかり押さえておきましょう!

競走成績

 アメリカの有名調教師ジョン・A・ネルド氏が経営する牧場で誕生したファピアノ、血統もその調教師ゆかりの血統ですがまあ後程。ミスタープロスペクターの2世代目で、その当時はまだ無名種牡馬であり、そういうこともあってか本馬もさほど期待されていませんでした。

 2歳初戦は4着、2戦目で勝ち上がり、次戦のスプリント戦ではコースレコードの圧勝し、このレースでの圧勝と血統面から陣営は3歳クラシック路線にコマを進めず、そのまま短距離路線に行くこととなりました。

 そして3歳シーズン、初戦の一般競争を勝利し、さらに2戦した後にファピアノは重賞に挑戦することになります。そして初重賞のGIIで2着、次のGIIでも2着ともうひと踏ん張りが足りないレースが続きました。そしてこの成績でGI、ヴォスバーグステークスでは5着と微妙な着順でしたが、3歳最後のGIIIレースで快勝!めでたく重賞馬の仲間入りを果たします...!

 そして4歳になったファピアノ、初戦こそ3着に敗れたものの次戦は4馬身差の圧勝、そして再びGI挑戦、メトロポリタンハンデキャップで勝利し、晴れてGI馬の仲間入りに...!このレースがマイルだったこともあってなのか、中距離も視野に入れることになりました。

その後は、中距離GIに挑戦し2着、一戦ハンデレースを使いここは圧勝、そして最後のレースとなったGIマールボロC招待ハンデキャップに出走しました。対戦相手の層の厚さは本馬が今まで出走したレースの中で最も高く、現役米国最強3歳牡馬プレザントコロニータップダンスシチーの祖父)や前年のエクリプス賞最優秀古馬牝馬グローリアスソングシングスピールの母)などがいる最強クラスのレースでした...!このレース好走することが出来ず、5着に敗れ、引退しました。

競走成績17戦10勝、ガチガチのスプリンターなのかと思っていたらマイルや中距離も普通にこなしちゃった馬。まあ初期の産駒って父の傾向から掴むことも多いのでらしいっといったららしいですね...さて、お次に種牡馬成績にまいります✨

種牡馬成績

 引退後は生まれ故郷の牧場で種牡馬入りすることとなりました。その当時に父のミスタープロスペクターが活躍し始め、ファピアノも期待が大きくかかりました。牧場はフロリダ州にあったため、繁殖牝馬の質は比較的低かったですが、それでも初年度から2歳チャンピオンのタッソーを輩出したりフロリダ州では超大物種牡馬として有名になりました...!その後、ケンタッキー州へと移動することになりましたがフロリダ時代より大物を出すことはなく、3年後に12歳という若さで亡くなってしまいました。

 代表産駒かつ最高傑作はなんといっても米国2冠馬アンブライドルド!現在のファピアノ系はこのアンブライドルドから広まっています...!

血統解説と特徴

 父はミスタープロスペクター、これはもう何回も言ったので省略していきますね。

母父はドクターフェイガーで、こちらは現在ではほとんど見ることが出来ない零細血脈として有名なヒムヤー系と言われる系統に属する馬ですね。この系統はアメリカでしか栄えてないといっても過言ではないと思います。ドクターフェイガーも短距離戦で大活躍した名馬でしたので、短距離×短距離の子だから短距離路線に進ませようとしたわけですw

母のキラローは現役時の成績は32戦4勝と目立った成績はありませんでしたが、競走馬になった産駒の勝ち上がり率は100%と立派な繁殖牝馬と考えてもいいでしょう...!また、牝系子孫も繁栄しており、日本だとアグネスゴールドトーホウジャッカルといった馬がこの牝系出身ですね...!

さて、現在代表するファピアノ種牡馬(まあ99%アンブライドルド系だと思います)はまた次回に見ていきますので、今回は主な特徴について語っておしまいにしましょう✨

  • 現在の主な米国クラシック血統、中距離ダートのスピード馬場は得意!
  • サンデー系×ファピアノ系はスピード力の強化!
  • 母系が芝血統だと、日本の高速馬場適性に高い適性を持つ馬が現れる!

 

 

何か質問があれば、こちらのほうで受け付けますのでよろしくお願いします✨

匿名で聞けちゃう!雨星 白沢@競馬Styleさんの質問箱です | Peing -質問箱-

 

ではでは、最後まで受講ありがとうございます!次回はファピアノ系の種牡馬紹介です...!また来週も受講しに来てくださいませ...!