白沢先生の血統解説 第17回 シーキングザゴールド編(前編)
今週も受講ありがとうございます!白沢先生です!先週の重賞はカチカチでしたね...3レース中2レーストリガミという何とも言えない結果になりましたw
まずチューリップ賞、キズナ産駒で阪神JF2着のマルターズディオサが2歳王者レシステンシアを抑えての勝利。これでキズナ産駒はダート交流重賞含めると重賞4勝目、仕上がりの早さが父以上に目立つ印象ですね、初年度産駒でここまで活躍する種牡馬めったにいませんよ...。
オーシャンステークスはロードカナロア産駒ダノンスマッシュが勝利。こちらもGIを取れる存在ながらも、あと少しで届かないといった印象。高松宮記念もこの勢いで勝てるでしょうか、見所ですね。
続いて弥生賞ディープインパクト記念、ここはディープインパクト産駒サトノフラッグが勝利。亡くなった父の名前が付いたレースに早速産駒が応えるという結果になりました。武豊騎手というのもアツかったですね...ディープインパクト産駒はこれで弥生賞5勝目。さすがに勝ちすぎです。
さて、今回からはシーキングザゴールド編に入ってまいります!先生大好きな系統ですね、じっくりわかりやすく語っていきますよ~✨
Seeking the Gold(シーキングザゴールド)
競走成績
Seeking the Gold、金を探している。これも父ミスタープロスペクターからの探鉱連想から名付けられた馬でした。シーキングザゴールドは初戦からとんでもない強さを見せつけたんです、未勝利戦ではスプリント戦ながらも2着にスプリントとしては異例な12馬身差をつける圧勝。その後も圧勝に圧勝を重ね、一度レースレコードを獲得するなど無敗街道を突き進んでいきました。でもさすがに重賞とはなると勝ち続けるのは厳しく、重賞初挑戦のGII戦で敗れてしましました。3歳時はケンタッキーダービーに挑戦するも7着と惨敗、仕切り直しで裏路線とも呼ばれているGIIピーターパンステークスを勝利し、重賞ホースの仲間入りを果たします。
晴れて重賞ホースとなったシーキングザゴールド、クラシック3戦目のベルモントステークスは距離不安で回避し、GIドワイヤーステークス(現GIII)に向かいました。そしてこのレースを見事勝利...!シーキングザゴールドはGIホースへ仲間入りを果たしました...!
そして、次走のGIハスケル招待ハンデキャップでは本馬のライバルの1頭として数えられるフォーティナイナーと対決。ここでハナ差の2着と惜敗、その後のGIトラヴァーズステークスでもフォーティナイナーにハナ差の2着...まさにシーキングザゴールドに立ちはだかる壁といったところでしょうかw
その後、GIスーパーダービーをクビ差で勝利しGI2勝目を果たします(ここはフォーティナイナーいなかったから...)
そして年内最後、ブリーダーズカップクラシックに挑戦、最後に強襲しましたが半馬身届かずまた2着(フォーティナイナーは4着だったよ!やったね!)で3歳シーズンを6-5-0-1という結果で終えます。
4歳になったシーキングザゴールド、まず一般レースを勝利した後にGIメトロポリタンハンデキャップに挑戦するもまた2着...その後脚部不安を発症し引退という形になりました。
通算成績は8-6-0-1と本当に崩れない名馬だったと先生的には思います、GI勝ちはマイナーレースだけでしたが大レースでも2着には来ているので実力はあったと考えられますね、お次に種牡馬成績いきましょう✨
種牡馬成績
生まれ故郷で種牡馬入りしたシーキングザゴールド、実は最初はあまり期待された馬ではなかったらしいですね...初年度産駒が38頭と少頭数でした。しかし勝ち上がりがとてもよく、およそ2/3の26頭が勝ちあがるという快挙。初年度産駒からはGI8勝馬ヘヴンリープライズが、2年目の産駒フランダースが2歳女王となるなど一気に種牡馬としての価値を上げました...!
またアメリカだけでなく世界各地でも産駒が活躍、欧州ではドバイミレニアムがドバイワールドカップやジャックルマロワ賞などGIを4勝、日本では外国馬シーキングザパールが短距離界で大活躍!スプリンターズステークスでは同父のマイネルラヴとワンツーフィニッシュをみせたのも有名ですね...!
代表産駒はやっぱり、20世紀末の怪物牡馬ドバイミレニアムですね...!ドバイミレニアムについてはまた次回じっくりお話していきたいなと思います✨
血統と傾向
では、シーキングザゴールドの血統についてお話していきましょう。
父はまあミスプロ編というのもあって、ミスタープロスペクターなのはもう皆さんさておき。母コンゲームは競走戦績こそ2勝のみでしたが、シーキングザゴールド以外に米GI1勝馬ファストプレイなども産んでおり、また牝系もそこそこ発展している馬になります。
ここで注目すべき点は、母父がバックパサーという点です。バックパサーは母父として活躍馬を多数輩出した種牡馬なんですよね~、シーキングザゴールド以外にもマルゼンスキー、ミスワキ(ガリレオやシーザスターズ、ザッツザプレンティの母父)、イージーゴア(サンデーサイレンスの競走馬時代のライバル)などが母父にバックパサーを持っていますね。
特徴としては母系によって多彩な馬を出すことという点が目立ちますね、例えばシーキングザゴールド自身はダートのみで中距離がメインの馬でしたが、ドバイミレニアムは欧州の芝のレースで活躍をしていましたし、マイネルラヴとシーキングザパールは短距離馬だったりという点でそれがよく見られています。
また、牝馬の活躍が多かったです。最初の活躍馬ヘヴンリープライズ、フランダースは共に牝馬でしたし、実際取引価格も牝馬のほうが値が付いたと言うぐらいですからね...
まとめ
今回覚えてもらいたいのはこの3点ですね...!復唱しましょう()
何か質問があれば、こちらのほうで受け付けますのでよろしくお願いします✨
匿名で聞けちゃう!雨星 白沢@競馬Styleさんの質問箱です | Peing -質問箱-
ではでは、最後まで受講ありがとうございます!次回は現在のシーキングザゴールド系についてお話していきましょう✨