雨星血統研究室

新米バーチャル先生、白沢先生と共に血統を一緒に学んでいこう!という感じのブログです

白沢先生の血統解説 第20回 ゴーンウエスト編(後編)

前回の記事だよ↓

白沢先生の血統解説 第19回 ゴーンウエスト編(前編) - 雨星血統研究室

今週も受講ありがとうございます、白沢先生です!というわけでこの解説もついに20回目を迎えることが出来ました、これも皆さんのおかげと先生の根気のおかげですね。本当にありがとうございます!

いやー、高松宮記念のクリノガウディー惜しかったですね...まぁ右に寄れる癖があるとはいえあの降着は仕方ないものかと思います。しかしながらスプリントの適性をしっかり見せてくれましたし新たな名スプリンターの誕生って感じ、これからに期待ですね。

大阪杯はラッキーライラック、これでGI三勝目、古馬になってもう一つ力を上げていっていく感じが本当にかっこいい馬ですね。このルートはリスグラシューに似ている感じもありますね、またアーモンドアイとの勝負が見たいと思いました。

さて、今回はゴーンウエスト後編です、代表するゴーンウエスト種牡馬についてお話をしていきます✨

 

Zafonicザフォニック

最初に紹介するのは芝のゴーンウエスト代表産駒ザフォニック、2歳時には2戦目でキングマンボら豪華メンツがそろったGIを勝利し、3歳ではイギリス2000ギニーを45年ぶりのコースレコードで圧勝した名マイラー、鼻出血のため3歳での引退でしたが競走成績は7戦5勝、負けたレースは重馬場と鼻出血を発症した最後のレースのみとなってます。

種牡馬成績

イギリスで種牡馬入りしたザフォニック、成績としては初年度から最優秀2歳牡馬個人的には読み方殺しのXaar(ザール)を輩出、しかしザール以降はそこそこといった感じの馬が多かったですね...といっても毎年のように重賞馬を送り込んできたので失敗でもないです。代表産駒としては先ほど述べたザール、日本では青葉賞勝ち馬ルゼルといった馬が目立つでしょうか。母父では日本で最強の2歳馬だったマルカシェンクが出ています。

血統と傾向

父はゴーンウエスト。母は欧州で14戦2勝、イギリスG3を勝利しているザイザフォンという馬。全弟にはフランスG3を勝利したザミンダールがいる血統。牝系は欧州では一流の牝系らしく、さまざまな活躍馬がいるそうですが省略します。日本だとメートルダールがこの牝系出身です。また母父はザミンストレルというイギリスとアイルランドのダービー馬で、母は芝能力を高く秘めた血統だといえます。

結果、傾向としてはこのようなことが考えられます。

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といった感じですね、今回からはちょっと挑戦したいので画像を差し込んでみました。

ちなみにこのザフォニックの系統は、今となっては少し落ちぶれた系統になってしまいましたが現役時代G2勝ちしかなかった読めない産駒iffraaj(イフラージ)の系統から最優秀3歳牡馬に輝いたフランスダービーアルマンゾルが登場したりなどフランスでは一定の勢力を誇っています✨

Elusive Quality(イルーシヴクオリティ)

お次はイルーシヴクオリティ!競走馬時代ではアメリカのダートのマイル~スプリントで走っていたが重賞では勝ちきれず5歳になって芝挑戦、そこで当時の芝マイルの世界レコードを樹立し、お前芝だったのかーい!!という感じな馬です(笑)

G1では勝つことは出来ませんでしたが、立派なゴーンウエスト後継種牡馬としてアメリカだけでなく欧州でも活躍しました...!日本でもあの馬がイルーシヴクオリティの血を受け継いでスプリント界隈で活躍していますね...!

種牡馬成績

アメリカで種牡馬入りし初年度からフランス2歳G1を勝利したイルーシヴシティ(アドマイヤビルゴの母父)を輩出、さらに2年目の産駒スマーティジョーンズが米国2冠馬に、その活躍もあって2004年米国リーディングサイアーを獲得。

またブリーダーズカップクラシックを制したレイヴンズパスといった馬も輩出しており、アメリカの名種牡馬となりました!

血統と傾向

父はゴーンウエスト。母は未出走馬のタッチオブグレートネス、自身の半弟にはロッシーニサトノクラウンの母父)がいたりします。また、日本でもこれらの牝系はとても活躍していて、天皇賞秋を勝ったヘヴンリーロマンス、その子供ラニアウォーディーなどがいたりしますね。

母父はアメリカの芝レースで走っていた中距離馬ヒーローズオナーという馬です。

さて、傾向としてはこんな感じですね。

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さて、お次は軽くの紹介になりますが産駒のレイヴンズパスの紹介に行きたいと思います!最近有名なあの馬の父ですしね...?

Raven's Pass(レイヴンズパス)

というわけでレイヴンズパスです!こちらも欧州で活躍した馬です。クラシック2000ギニー4着の後マイル戦線に行きましたが、勝ちきれないレースが続くばかりでしたが6回目のG1挑戦で見事勝利をおさめ、その後ヨーロッパ馬2頭目となるブリーダーズカップクラシックを勝利した名馬でもあります...!

アイルランド種牡馬をしてますが、あまり目立ったほど活躍馬が出ず、唯一ヨーロッパで勝利したG1勝ち馬は2歳で枯れ...といった状況でしたが、遠く離れた日本で持込馬が、遠く離れた日本で持込馬が重賞戦線にコマを進め...そして去年のスプリンターズステークスを勝利し、G1馬となりました!そうですね、タワーオブロンドンです!圧倒的スピードを誇る彼...これからもレイヴンズパス代表産駒として頑張ってほしいですね✨

Speightstown(スパイツタウン、スペイツタウン)

お次はスパイツタウンです!競走馬時代はゴーンウエスト産駒お得意の仕上がりの早さを活かすことが出来ず骨折等もあって本格化は6歳を迎えてから、ダートスプリントで2つの競馬場のコースレコードを塗り替えるなどして、ラストランのブリーダーズカップスプリントを制覇し、最優秀短距離馬の称号を手にした名馬!日本でも産駒が活躍していますので覚えておきたいですね✨

種牡馬成績

アメリカで種牡馬入りし、こちらは同じゴーンウエスト産駒イルーシヴクオリティと違いアメリカの短距離路線で活躍する馬を多々輩出している傾向で、リーディングも常に上位に入り込む安定した成績を収めている感じですね。最近は日本での活躍も目立つ傾向があります、例えば高松宮記念を制したモズスーパーフレア、ダート短距離路線で活躍するマテラスカイ、サンバサウジダービーを制覇したフルフラット全日本2歳優駿を勝ちNHKマイルカップ2着だったリエノテソーロはスパイツタウン産駒です✨

血統と傾向

父はゴーンウエスト。母はカナダの2歳女王シルケンキャットという良血の馬で、幼少期から期待されていた感じです。弟もアメリカのG2を制しています。母父はディープインパクトとやたらと相性にいいストームキャット。これらのことから考えられることは...

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といった感じですね、POGでも日本での適正も高いですし注目していいと思います✨

Came Home(ケイムホーム

最後はケイムホーム!日本で供用されている代表的なゴーンウエスト系です、競走馬時代はGIを3勝(しかし全てステップレース)した馬で最近またあの馬の活躍で名前を聞くようになりました。

種牡馬成績

当初はアメリカで種牡馬生活を送っていましたが、2008年から日本で種牡馬生活しています。導入された直後は人気種牡馬でしたが徐々に人気が落ちていき...2018年には北海道から九州に移動されました。そして2019年、ついに産駒がG1フェブラリーステークスを勝利しました、彼こそがインティです。このインティの活躍が今後ケイムホームの復活のカギとなるのか...今後が楽しみです(まぁ今年で21歳なんですが)

血統と傾向

父はゴーンウエスト(n回目)。母はアメリカG3のリンダヴィスタBCHを勝ったナイスアッセイという血統、近親に活躍馬はあまりいないといった感じですね(先生の記憶と調査結果)。母父はあまり聞きなれないクレバートリック、アメリカローカルのスプリント路線で走ってきた馬です。しかしながら母系にはネヴァーベンドや若干パワー系の方も目立ちますので...

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となるとこういう感じになります!

 

 

 

 

さて、今回も長くなってしまいましたがこれでゴーンウエスト系のお話は終わりかな...?本当はグランドスラムという馬も話したかったですが、ちょっと文章が多いのでこの辺で終わらせておきます(笑)

今回のお話で何か質問があれば、こちらのほうで受け付けますのでよろしくお願いします✨

匿名で聞けちゃう!雨星 白沢@競馬Styleさんの質問箱です | Peing -質問箱-

 

次回は...うーん何も考えていませんね、もしかしたら教えてはくたくせんせーの記事になるかもしれません、よろしくお願いします!あと最後にですが、血統や種牡馬について疑問に思ったことをマシュマロの方で募集していますのでこちらの方もよろしくお願いします✨

marshmallow-qa.com

ではでは、最後まで受講ありがとうございます!また次回お待ちしております!