雨星血統研究室

新米バーチャル先生、白沢先生と共に血統を一緒に学んでいこう!という感じのブログです

凄く大雑把にまとめた血統の歴史

お久しぶりです、白沢先生です!最近書く気力がないのが少々悩みどころ...ネタを作るのはほんと大変ですね、自粛生活も飽き飽きしてきたところ...まぁこれは仕方ないことなんですが(笑)

さて、久しぶりの記事は競馬の歴史の続編的な感じの、血統の歴史について簡単に分かりやすくお話していきます!

(あまり関わりないですが、続編的立ち位置なので前回の記事も貼っておきます)

amahoshi-lab.hatenablog.com

そもそも競走馬の血統って何ですか?

これは前回の記事でも少しお話しましたが、忘れている方が90%(そもそも初めて見ました!!という方が多そう)なので、ここでもお話します。

昔、貴族の遊びとして競馬が盛り上がっていた時、ある貴族がこんなことを言いました。

「強い馬と強い馬を配合させたら、その子供はさらに強い奴ができるんじゃね?」

こうして、強い馬は繁殖として子孫を残すという文化が根付きました。その後にある基準が出来上がりました。

「競馬で走る馬は"血縁関係がはっきり証明できるように"しないと駄目」

こうして競馬で走る馬はどの馬を父、母、祖父母にしているのかをはっきりさせないと競走馬として認めん的なルールが出来ました。この"血縁関係をはっきりと証明できる"証明書的なものが血統書、その血統書を持つ馬をサラブレッドと呼ばれるようになりました。

現在で走っている競走馬はサラブレッド(ばんえい競馬とか除く)で、必ず一頭一頭この血統書が付いています。この血統登録は1791年から厳格にされているので...なんと一頭一頭に230年前のご先祖様の馬がわかるということです。これが凄いところ...!本当に先祖がはっきりしていない場合、サラブレッドとして認めないことがあります。


 2015年9月28日に開催された国際血統書委員会年次会議においてタイ血統書のサラブレッド登録機関としての承認が取り消されました。

 今後、タイ産の馬はサラブレッドとして登録できませんのでご注意ください。

出典:タイ血統書の国際承認取り消しについて - 軽種馬登録ニュース(2015/10/29) | 公益財団法人 ジャパン・スタッドブック・インターナショナル

 さて、これでまず血統については何となく理解できたかなと思います。ここで出てきたのはサラブレッドのご先祖様という単語です、これを踏まえて続いては本題の歴史について話していきましょう✨

サラブレッドのご先祖様

時は血統登録の文化がなかった時代までさかのぼります、競馬の本場イギリスでは先ほど言った強い馬を作るための品種改良がおこなわれていました。ここで繁殖を行っている馬たちはもともと軍馬だったなど様々な経歴の持ち主だったり...だったそうです。最初期に繁殖を行っていた牡馬(種牡馬)は100頭以上いると言われていますがその中でも三大始祖と呼ばれる馬が現在のサラブレッドのご先祖様になります。

その三大始祖の名前はダーレーアラビアンゴドルフィンアラビアンゴドルフィンバルブ)、バイアリータークといいます。現在の競走馬の父親...またその父親と辿っていくと必ずこの三頭にたどり着きます。ではお次にこの三大始祖のプロフィールについて軽く説明します!

バイアリーターク

以前、少しだけ記事で書かせてもらいました。

白沢先生の血統解説~番外編 バイアリーターク編~ - 雨星血統研究室

この三大始祖のなかでは最も早く生まれた馬で、元々はオスマン帝国(現トルコ)軍の軍馬だったところをバイアリーさんが奪ってきてイギリスにやってきたというのが有力説とも言われています。軍馬として素晴らしいスピードをかけ備えていた本馬は種牡馬としても大活躍...というわけでもなく、他の三大始祖と比べても勝ち上がりも悪くいつ子孫が絶えてもおかしくない状況でした。しかし、玄孫のヘロドによって世界中の競馬界に影響を与えることとなりました。日本での代表馬はシンボリルドルフメジロマックイーンなどが挙げられます。ウマ娘でも有名な二頭ですね。

ダーレーアラビアン

三大始祖の中では二番目に若い馬で、元々は中東のシリアの遊牧民が生産した馬です。日本でもおなじみダーレージャパンファームのダーレーはここから由来しています。これも昔のことなのでどうやってイギリスにやってきたかは謎ですが、一説ではダーレーさんが略奪してきたという説もあります。こっちは種牡馬として成功、最初期の名馬フライングチルダーズを輩出、その全弟の未出走馬バートレッドチルダーズが種牡馬として大成功を果たします。その後曾孫のエクリプスがその血を世界に広げ...今では90%以上の競走馬がダーレーアラビアンを祖としています。あなたが知っている馬もダーレーアラビアンの直系の可能性が高いです(ちなみに乗馬用の馬もほとんどらしい)

ゴドルフィンアラビアンゴドルフィンバルブ)

三大始祖の中では最も若いにもかかわらず、その生涯はほとんど謎に包まれているというで、小説にもなっている馬です(知られているのは猫が好きぐらい)。最初はなんと牝馬の発情確認に使われる当て馬として供用されていました、その後に代役として種付けした牝馬からケードとラスという馬が大活躍、その後に正式に種牡馬入りしたという経歴を持っています。その後ケードの子マッチェムから世界に血が広がっていきました。

 

まとめ

こうして競走馬の血統としての歴史が始まったわけです、これでも本当に導入に過ぎない感じで探求するともっともっと奥深さを感じ取れるので独自に調べてみるのもいいと思います...!最後に軽くまとめて終わりたいと思います!

  • 強い馬を作りたい→なら強い馬で子供を作ろう→三大始祖の登場
  • 血縁関係をはっきりさせよう→血統書の登場

おおよそこの解釈で大丈夫だと思います...多少間違っているところもあるかもしれませんが...

 

今回のお話で何か質問があれば、こちらのほうで受け付けますのでよろしくお願いします✨

匿名で聞けちゃう!雨星 白沢@競馬Styleさんの質問箱です | Peing -質問箱-

次回は.ノーザンダンサー編の導入になると思います、現代競馬のミスプロに並ぶ二大巨頭の一頭です、楽しみですね!

ではでは、最後まで受講ありがとうございます!また次回お待ちしております!