白沢先生の血統解説 第6回(フジキセキ編)
こんばんは、読者さんはみんな生徒!競馬Vの白沢先生です!
みなさんマイルCSは当たりましたでしょうか?インディチャンプ強かったですね~、これで春秋マイル連覇は史上7頭目...れっきとした名馬の仲間入りを果たしました。次走は香港マイルになりますが、ここを勝ってさらなる飛躍に期待したいですね!というわけで(?)今回はサンデーサイレンス初年度産駒、幻の三冠馬とも呼ばれたフジキセキについて解説していきたいと思います!
父の名を最初に高めた幻の三冠馬
それではまず競争成績から見ていきましょう!競争成績は4戦4勝、獲得賞金額は約1.3億...これまでに学んだサンデーサイレンス産駒と比べてかなり実績も賞金額も劣るわけですが...これもしっかりとした理由があります。その4戦一つ一つの質がすごかったんです。
サンデーサイレンス初年度産駒が続々勝ち上がっていわゆる「サンデーサイレンス旋風」と評され、そんな中新潟でフジキセキはデビューをしました。結果は二番人気で大きく出遅れながらも八馬身差の圧勝...怪物の片鱗が見えるレースでした。次は間隔を開け、オープンのもみじステークスで馬なりでレコードを記録するほどの圧勝。この時の二着が来年、日本ダービーを制するタヤスツヨシでした。そして、無敗のまま挑んだ朝日杯3歳ステークス(当時は数え年表記で現在の2歳になります)、2着のスキーキャプテンにクビ差の勝利...実は鞭をいれずの勝利だったのでもう格が違いました。そして、年を越しいよいよクラシック戦線....まずは皐月賞トライアルの弥生賞です、ここではラストで追い抜かれて抜き返すという根性っぷりを見せつけ勝利...実は100mで抜き返しの2馬身半突き放すというとんでもないエンジンを見せつけています。さあここまで来た、いよいよクラシックだ...となるはずでしたがここで屈腱炎が判明...馬主、調教師、生産者の協議の末引退となりました。レース一つ一つに衝撃を与えたフジキセキ、彼のことを幻の三冠馬と呼ぶファンも少なくはありません。さて、お次に種牡馬成績に行きましょう!
種牡馬成績
フジキセキはサンデーサイレンス系のなかでも早めに種牡馬入りを果たしたので産駒デビューも早く1998年からとなっています。デビューしてからの数年は牝馬の早熟マイラーで大レースでは勝てないというあまりよくない評判が出てましたね...シャトル用種牡馬としてオーストラリアに渡ったりすることもありました。でも2005年に砂のディープと言われたカネヒキリが出たことで一変、一躍有名種牡馬になりました!リーディング最高は2006、2008、2010年の2位!代表産駒は砂のディープとも呼ばれたカネヒキリ!オーストラリア産の名スプリンターキンシャサノキセキ、そして父の無念を晴らしたクラシック勝利馬イスラボニータ、そして快速少女ストレイトガールなどがいますね!
血統的背景と特徴
フジキセキの母系にはイギリスダービー馬ミルリーフやたった4戦で凱旋門賞を制覇したラムタラを出していたりしています。ノーザンダンサーやミスタープロスペクターといった今の主流血統が一滴も含まれていなかったので配合も苦にしないというところも人気になりました。現在は父系としてはキンシャサノキセキ、カネヒキリといった馬が主な後継となっており、後々イスラボニータがデビューする感じになっています。
というわけで次にフジキセキ自身の特徴、そして後継馬たちの特徴を見ていきましょう✨
- 基本的にはマイル、スプリント適正に優れている!!
- 母父だとダート傾向が強い!
- 器用な競馬が得意で内枠有利!
- 父よりダートに優れている!
- 芝1400mはキンシャサノキセキ産駒の庭!
- 2歳戦が目立つが平場含めると5歳ぐらいまでなら勝率は高い!
- フジキセキ系としては例外でダートの中長距離専門!
- 良馬場ダート専門!人気薄に注意!
わからないこと、指摘したいことがあれば是非コメントでもTwitterでも何なりとお申し付けください!よろしくお願いします!以上、本日のお話はこれまで!