雨星血統研究室

新米バーチャル先生、白沢先生と共に血統を一緒に学んでいこう!という感じのブログです

白沢先生の血統解説 第19回 ゴーンウエスト編(前編)

今週も受講ありがとうございます!白沢先生です!さっそくですが先週の重賞を軽く回顧します。

3日連続開催だった先週の中央競馬、金曜日のフラワーカップキズナ産駒の大穴アブレイズが勝利しました。これでキズナ産駒はクラシック前で重賞を5勝、仕上がり早く丈夫な馬が多いキズナ産駒、恐らく今後のトレンドになりそうですね。

日曜日の阪神大賞典はユーキャンスマイルが最速の上がりで差し切り勝ち、キングカメハメハ産駒の中では珍しく長距離で活躍する馬で母父ダンスインザダークの影響が濃く出ている感じだと思います。一方で1番人気のキセキは出遅れからの前目に位置付けしたりとスタミナ切れで着外、厳しい結果となりました。天皇賞春には巻き返し出来るか...そこが楽しみです。

スプリングステークスではキンシャサノキセキ産駒ガロアクリークが勝利、キンシャサノキセキ産駒の中距離重賞はこれが初勝利。先生的にはスローペースでスタミナをあまり使わなかったというところもあったと考えていますね。

さて、今回は最近日本で波に乗っているミスプロ種牡馬ゴーンウエストについてのお話です!しっかり覚えていきましょう✨

Gone Westゴーンウエスト

競争成績

Gone West、和訳すると「西へ」という意味ですが、これは父ミスタープロスペクター(探鉱者)といったようにアメリカのゴールドラッシュ期に起こった西部開拓から由来しています。

2歳の未勝利戦からデビューし、8馬身以上の大差で圧勝。強烈な印象を与えましたが一般競走で3着に敗れ、GI初挑戦であるシャンペンステークスでは5着、次走の一般競走でも2着と結局初戦以外勝ちきれずに2歳シーズンを終えました。

そして年が明け3歳時、初戦と2戦目の一般競走をまずは快勝。その後GIII、GIIと重賞に挑戦しましたが2着、3着、大舞台で勝ちきれないレースが続きます。そして重賞挑戦4回目となるGIIゴーサムステークスでようやく初勝利、ちなみにこの時の対戦相手は昨年度2歳牡馬チャンピオンや並々のGIで2着続きだった強豪相手とのレースだったため金星といってもいい勝利でした。まあ次走のGIでその2歳チャンピオンに負けて2着になっちゃいましたが。

その後陣営は、毎度おなじみケンタッキーダービー...かと思いきやクラシック最終レース、ベルモントステークス一本に絞ることに。そしてステップとしてGIIウィザーズステークスを勝利し重賞2勝目、次走は2着に敗れてGIベルモントステークスに挑むことになりました。結果は6着、1着とは大差であったため惨敗に近いレベルでした。その後、GIドワイヤーステークスに参戦、このGIにはクラシック戦線で活躍した馬たちがいなかったためゴーンウエストにとってはチャンスでした。そして結果は...圧勝の圧勝、12馬身差というぶっちぎりの強さで勝利、ついにGIウィナーの仲間入りを果たしました。

しかし、その後は勝ちきれないレースどころか4着、7着、5着と敗北...そしてそのまま引退することになりました。

競走成績17戦6勝...たった2年で17戦もこなし、さらに休養期間は2歳秋~3歳明け、特に3歳シーズン後半には10戦という過酷なローテをこなすものすごく丈夫な馬だったと考えられますね...(使い過ぎで3歳後半は不調になったともいわれてます)

種牡馬成績

ケンタッキー州ミルリッジファームで種牡馬入り、当初はいくらGI勝ったとはいえレベルが低いマイナーなGIであったため期待はされていませんでした...が、2年目の産駒のザフォニックイギリス2000ギニーを勝利!その後もアメリカだけでなく、欧州でも産駒が大活躍!一流種牡馬として活躍することになりました!そしてミスプロ系を代表する種牡馬として亡くなる25歳まで種付けを行ってたそうです。

代表産駒は、先程挙げたザフォニックの他に、ブリーダーズカップマイルを連覇したダボス、米国リーディングサイアーを獲得したイルーシヴクオリティ、またブリーダーズカップスプリントを勝利したスパイツタウン、日本ではケイムホーム種牡馬をしています!

また母父として東京大賞典勝ち馬アポロケンタッキーを輩出しました!

血統と傾向

父はミスタープロスペクター(省略)

母のセクレテームの兄弟は活躍馬が多数いる良血。日本でもセクレテームの半妹サクラセクレテームの子に中京記念函館記念を制したサクラオリオンがいるなど、日本でも影響を与えています。母母タムレットの半兄にはエタン(ネオユニヴァースの母父の系統)などがいたりします。

母父セクレタリアトアメリカが世界に誇る最強の名馬、また詳しくお話しできるといいなと思います。超簡潔にまとめると、ベルモントステークスを2着馬に31馬身差で圧勝及びダート12ハロンの世界記録を40年以上保持しているUMA馬です。

傾向としては、芝でもダートでも活躍馬を出す短距離での活躍馬が多いことがあげられることが多いですね。

まとめ

はい、今回の長く書いた解説ですがまとめるとこうなります!

  • 競争成績は勝ちきれず目立つものではなかったが、種牡馬として大成功!
  • 後継種牡馬にも恵まれ、アメリカだけでなく世界中で活躍した!
  • 芝ダート共にこなし、距離は短めの特徴!

 

今回のお話で何か質問があれば、こちらのほうで受け付けますのでよろしくお願いします✨

匿名で聞けちゃう!雨星 白沢@競馬Styleさんの質問箱です | Peing -質問箱-

 

次回は現在主流のゴーンウエスト種牡馬たちについて語っていきますので、よろしくお願いします!あと最後にですが、血統や種牡馬について疑問に思ったことをマシュマロの方で募集していますのでこちらの方もよろしくお願いします✨

marshmallow-qa.com

ではでは、最後まで受講ありがとうございます!また次回お待ちしております!